第1章 コンピュータの誕生
ENICEの写真

 国内パソコンの歴史を語る前に、そもそもパソコンってなんでしょうか?
みなさんもご存知とは思いますがパコソンとはパーソナルコンピューターの略であります。パーソナル…つまり個人で持てるコンピューターといった所でしょうか?
当然ながらパーソナルになる前にも当然存在していたコンピュータ達。
その歴史は意外と古く第二次世界大戦開始直後まで遡ります。1939年10月にアイワオ州立大学でジョン・ビンセント・アタナソフとクリスフォード・E・ベリーがアタナソフ&べりー・コンピュータと言われる機械の試作機が完成して11月にデモンストレーションが行われました。(その頭文字から通称ABCと略されて言われることが多いです)
 このABCですが初めてのコンピュータであるかどうかというのは賛否両論です。その理由は後に説明するとして、このABCで一番重要なのは発表時期以上に現在にも引き継がれる3つの大きなコンピュータが何であるかのルールが採用されている所ではと考えます。その3つとは

1.2進法をつかって数字やデータを表す
2.電子的な計算を行う
3.計算する部分とメモリとを別にする

コンピューターとは何か?という概念にもよりますが上記3点を中心に考えると、このABCが最初のコンピューターであることは明らかです。
 しかしながら先ほどのABCに遅れること7年後の1946年アメリカ・パンシルバニア大学で発表されたENIAC(エニアック)というコンピューターが世界初のコンピュータであると考えが一般的です。先ほど紹介したABCは未完成品であったと言う事、そしてENIACは軍用に開発されていたコンピュータで当然極秘扱い、情報が公開されたのが完成した1946年であるという理由からENIACが初のコンピュータであるということです。本来、ENIACはミサイルの弾道計算に使われる予定でしたが、完成した時にはすでに第二次世界大戦は終わっており、実際は水爆研究のため使われたそうです。ABCは話によるとパンチカードにより入力された2つの係数ベクトルを演算し、係数のうちの少なくとも一つを0となった式をパンチカードで出力するというものだった(*1)らしいです。それに比べでENIACは実用に使われたという点においても初めてのコンピュータはENIACではないかとの重要な要素ではないかと思います。
ABCおよびENIACの時にはまだプログラムという概念はなく、その3年後の1949年ハーバード大学で作られたコンピュータEDSAC(エドサック)でプログラムをコンピュータに記憶させて実行する、つまりソフトウェアが生まれました。当然その事からこのEDSACを初のコンピュータと呼ぶ方もいらっしゃいます。

ABC、ENIACそしてEDSAC…どのコンピュータが世界初のコンピュータであるかは実に混沌としております。しかしながらどれも後のコンピュータに多大な影響を与えたことは言うまででもありません。

(*1)魔法使いの森(http://www.wizforest.com/)を参考にさせて頂きました。

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